6月28日に呼吸器および外科のWEBセミナーを聴講しました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、

休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回は一般社団法人LIVES (League of International Veterinary Educational Specialists)

主催のWEBセミナーに参加しました。

 

LIVESとは、海外及び国内の獣医師のネットワークを拡大することで

日本の獣医療に関する技術・知識の向上を目指した団体のようで、私は初めて参加しました。

 

 

8時間にわたるスペシャリストの講義でしたが、

とても参考になることが多く体感としてはあっという間の8時間でした。

午前中の診療後、すぐに聴講しましたので、

講義が終わるころにはさすがにお腹がすきました。

 

 

第1講義では、「気管虚脱を再考する」をテーマに

呼吸器のスペシャリストである末松先生の講義でした。

 

6月17日の講義に関連した内容で(http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116447)

その中の気管虚脱にのみ注目し、診断から治療まで解説していただきました。

 

 

第2講義では「明日から使える跛行診断」をテーマに

カナダのサスチュカワン大学の外科専門医である青木先生の講義でした。

 

跛行(はこう)とは、片足を引きずることで、

表現が少し適切ではないかもしれませんが“びっこ”のことを意味します。

跛行は、話すことができない動物では、非常に難しいことが多々あります。

 

動きがこちらで指示できるわけでもなく、動きが早かったり、緊張により

症状が隠れたりしてわからないこともあります。

ヒトのように話ができれば簡単なのに…と思わされることが多いです。

 

この跛行診断において、アメリカの専門医は非常に重視し、

徹底的にトレーニングされているので、どの講演者でも感心させられます。

跛行は整形外科的な問題はもちろん、神経学的異常でも起こりえます。

 

以前、聴講を受けた金園先生(http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116398)も

非常に跛行診断を重視しておられました。

 

 

 

第3講義では「超音波ガイド下神経ブロック」をテーマに

ニュージーランドのマッセイ大学の麻酔専門医である佐野先生の講義でした。

 

神経ブロックは手術前に行われる手技で、術後の鎮痛には非常に有効ですので、積極的に使用したい手技です。

昨年、飯塚先生による講義(http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116403)を

していただいた時の方が時間も長く詳しく解説していただいたので、今回はその復習といったところです。

 

第4講義では「ヒーヒーいう犬が緊急来院−どう戦う」をテーマに

診断から治療にわたり各分野の先生がどう対応すべきかの講義でした。

 

症例は喉頭麻痺を起こし、呼吸困難から誤嚥性肺炎を起こした犬の対応についてでした。

喉頭麻痺は気管の入り口である喉頭が機能を失い、

息をするとき喉頭が十分に広がらないために吸気ができない病気です。

 

喉頭麻痺の症状や特徴→画像診断→誤嚥性肺炎に対する治療(感染)

→非心原性肺水腫に対する治療→麻酔→麻酔科での確定診断法→外科手術(基本)→外科手術(応用)

という具合ですべての講師が得意分野を話すリレー形式のセミナーでしたので、

ずっと一人の先生が話す時より変化がつき、かつ分かりやすく勉強になりました。

 

 

第5講義では再びサスチュカワン大学の青木先生のケースディスカッションがテーマでした。

軟部外科と整形外科症例を1例ずつ紹介していただき、こんな症例が来たときは

こんなことを考えて治療方針を決定するという内容でした。

 

手術成功のカギは90%が手術準備にあるということ=病気の理解と手技の選択にあるということです。

当たり前のことですが、以外とこれができていない方が多いように思います。

医療も基本を大事にして反復することで徹底的に習得 (思考と技術の両面)することが私は重要だと思います。

 

第6講義では「短頭種症候群」がテーマでした。

これもリレー形式で、病態生理、臨床症状を青木先生が、麻酔を佐野先生が、

外科的治療を末松先生が講義をする内容でした。

短頭種症候群に関しては、私も手術をよく勧めます。

 

短頭種(フレンチブルドック、イングリッシュブルドック、パグ、狆、ペキニーズなど)は

短頭種症候群と呼ばれ呼吸が苦しい子が多いですので、要チェックしてください。

 

過去のブログでも紹介していますのでこちらも参考にしてください。

http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116370

 

以上、長い1日となりましたがすぐに実践可能な講義内容でした。

2020.06.30 Tuesday| 19:47comments(0)| by ☆ミケミ☆

6月17日に呼吸器のWEBセミナーを聴講しました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、

休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

 

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回はVETS TECHによる WEB SEMINARを視聴しました。

5月4日に行われたセミナーの続編で、呼吸器疾患のスペシャリストである末松正弘先生の講義です。

 

講義内容は、前回(上気道:鼻咽頭・喉頭)より、もう少し深部の気管、気管支についてでした。

 

私たちがよく遭遇する気管に多くおこる病気として気管虚脱があります。

気管虚脱は、小型犬に多く非常によく見られる疾患です。

また、柴犬でも時折認められます。

気管虚脱とは、空気の通り道である気管が変形したり、つぶれたりして空気が通りにくくなってしまいます。

症状は咳や呼吸困難で、自分に同じことが起こったら、想像するととても苦しい病気だと思います。

 

気管虚脱は加齢や肥満によって悪化します。

特に重要なのは肥満で、痩せるだけでも呼吸が楽になるケースが多いので体重を管理は重要です。

一度なってしまうと治らないので、予防としても、体重管理を心掛けると良いでしょう。

 

気管虚脱と思われる症例の中には、原因が腫瘍の場合もあるので注意が必要だとのことでした。

 

2020.06.22 Monday| 18:39comments(0)| by ☆ミケミ☆

6月4日に循環器診療のWEBセミナーを聴講しました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく

多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回はASC主催の循環器診療について勉強しました。

循環器専門医である高野先生の講義で丸1日の講義でしたが、私自身、

とても興味がある分野ですのであっという間でした。

 

循環器の診断と治療に関しては今までと大きくは変わっていないのですが、

アメリカ獣医内科学会(ACVIM)によって昨年には

犬の僧帽弁閉鎖不全症。

今年は猫の心筋症のガイドラインができたということです。

 

少しずつ変化する内容もあるので知識のアップデートは必要だと思いました。

 

 

 

午前10時〜午後5時過ぎにわたっての長丁場の講習でした。

 

本日の講義内容

 

2020年に発表されたアメリカ獣医内科学会(ACVIM)の猫の心筋症のガイドライン

2020.06.08 Monday| 18:47comments(0)| by ☆ミケミ☆

12月4日に呼吸器の勉強会に行ってきました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう

休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回は呼吸器の勉強会に行ってきました。

内容は基礎的なもので、呼吸器の解剖学と生理学、

評価方法(呼吸様式、聴診、身体検査)、必要な検査方法の講義でした。

 

もう少し深く話が聞きたかったのでしたが、限られた時間でしたので

私にとっては少々物足りなく感じました。

もう少し長く聴講したかったです。

 

獣医療に限らずどんなものでも基礎や基本は大事でこれを省いたり

おろそかにしたりすると誤診や見逃しをしてしまいますので

あらためて基礎を理解するにはいい機会だったと思います。

 

2019.12.06 Friday| 19:56comments(0)| by ☆ミケミ☆

10月10日に呼吸器外科の勉強会に行ってきました

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回はHJS主催の呼吸器外科の勉強会に行ってきました。

前回は上部気道を中心に鼻や喉頭を中心の講義でしたが、今回は肺や胸腔の外科疾患を中心の講義でした。

胸部外科は学生時代の恩師よりずいぶんと鍛え上げられているので得意な分野なのですが、最近ではいい器具も登場しより手術も楽になっているようです。

特に感心したのは臓器を摘出する時(特に肺)にヘモロックという器具を使用すると安全で簡単に行うことができるというものでした。

 

また胸壁に腫瘍ができたとき肋骨ごと摘出することがあるのですが、肋骨がなくなった穴をどうするのかが問題になります。

今までのものより、理にかなった素晴らしいメッシュ(胸腔の壁の役割をしてくれます)があること、そしてチタン製のロッキングプレートができたことによって肋骨の代わりにできる手技があることに大変勉強になりました。

ただし、ヘモロックもメッシュもロッキングプレートも大変高価である事は間違いありません。

より良い治療はどうしても高額となってしまうため、保険に入ることも必要かもしれませんね。

 

ヘモロック:血管を確実に結紮し臓器の摘出を安全かつ簡単にできるようにしてくれます。

 

 

バードコンポジックスメッシュ:片面のみがシリコンになっていて臓器が癒着しないよう設計されています。

 

実習はスポンジを肺組織に見たて、赤い部位が肺損傷と仮定し、肺を縫合する練習をしました。肺はスポンジのような組織ですので、通常の縫合では空気が漏れやすく不完全になりやすいです。実際は2種類の縫合を施すことで肺を確実に縫合します。この手技を知っているのと知らないのでは手術時に雲泥の差が出ます。

 

 

 

スポンジに傷があります。肺に穴が開いた状態を想像します。

 

 

完成。2種類の縫合が施されています。とても細い縫合糸で縫われています。

2019.10.12 Saturday| 12:35comments(0)| by ☆ミケミ☆

9月5日に呼吸器外科の勉強会に行ってきました

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

 

 今回はHJS主催の呼吸器外科の勉強会と植皮の実習に参加しました。つい2日前に呼吸器の勉強をしたばかりですが、全く関連はなく今回は外科についてです。

 

当院ではすでに以前からの中島先生のご指導により短頭種症候群の治療を積極的に行っていましたが、今回はその確認となります。短頭種(フレンチブルドック、イングリッシュブルドック、パグ、狆、ペキニーズなど)は、短頭種症候群と呼ばれ呼吸が苦しい子が多いです。これには、外鼻孔狭窄(鼻の穴が小さい)、軟口蓋過長(のどのひだが長くて厚い)ために、息を吸うのが障害されて呼吸困難を起こします。息がゼイゼイいう、いびきがうるさいのは、パグだからとか、フレンチブルドックだから、では済まされないのです。これを放置すると、やがて喉頭虚脱や喉頭降下といって更なる呼吸困難をきたし突然死に至ることもあります。

 

また、熱中症のリスクも増大するので注意が必要です。なるべく早期(できれば4歳以下)に手術することをお勧めします。手術が成功すると、今までに比べて元気が出たり、散歩が大好きになったりする子が多いです。今までよっぽど苦しかったのでしょうね。

 

実習は植皮を行いました。湿布を皮膚に見立てて欠損した皮膚にあてがう方法です。手術やけがで皮膚によって創面をどうしても覆えない場合に適応する方法です。

 

写真1.黒い穴を皮膚欠損に見立てます。皮膚に切開を加え伸ばしながら創面にあてがいます。

 

 

 

写真2.完成。湿布の構造が意外なほど皮膚に似ていて植皮をイメージするにはぴったりでした。

2019.09.07 Saturday| 10:12comments(0)| by ☆ミケミ☆

9月3日に呼吸器の勉強会に行ってきました

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

 今回は1日かけて呼吸器の勉強会に行ってきました。病院を休診にしたため、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。とても有益になる内容だったので皆様に還元できること間違いなしです。

 

 

 勉強は、呼吸器専門医の城下先生の講義によるものでした。現在、城下先生は獣医会では高名な先生です。実は17、8年位前に先生が無名時代に直接話をさせていただいたことがあります。その時の印象が、先生の優秀さに感嘆したため名前を憶えていました。いつかは聴講したいという思いがあり、今回機会があり参加させていただくことに至りました。

 

 私は積極的に勉強会に参加している方だと思っていましたが、今回の講義を聞いて遅れていることを実感しました。

例えば、私たちは今まで異常呼吸音の1つにラ音というものを使っていました。今はラ音とは言わず、副雑音(すべてラ音)の中にウィーズ、ロンカイ、ファインクラックル、コースクラックルと分類し、呼吸音の種類で病気の発生の位置や病態を区別していくというものでした。これだけでも呼吸器疾患への理解が格段に深まります。呼吸音のみならず、呼吸器疾患に関して獣医学はまだまだ未開です。獣医学は人の医学をもとに考えらえています。

 

しかし、呼吸器に関しては体の構造が人とは全く違うため、人の医学が通用しにくいのでしょう。ますます、勉強していく意欲にかられた1日でした。

 

 

懇親会では、終始学術的内容をここぞとばかりに城下先生に質問攻めしてしまいました(反省)。最後まですべて真摯に向き合ってご回答いただいた城下先生に感謝です。

 

 

2019.09.05 Thursday| 12:09comments(0)| by ☆ミケミ☆

門脈シャント

こんにちは、ミケミです。

 

 

今回は門脈シャントと呼ばれる血管の病気を紹介します。

 

 

他の病院で診断されて、うちで手術することになったんだ。

他県の病院を紹介されていく人も多いけど、過去にうちで手術した子は今もみんな元気で暮らしているよ。

本当によかったね。

 

病気のことを詳しく知りたい方は、ホームページのペットの病気とケア>循環器の病気を見て下さいね。

 

 

 

---- ☆すこやか動物病院☆ --------------------------------

すこやか動物病院は静岡県静岡市駅南にあります。
診療動物は犬、猫、ウサギ、ハムスターなど


<診療科目>
循環器外科・内科、一般外科、一般内科、皮膚科、
腫瘍科、神経科、泌尿器科、歯科、眼科など

当院ホームページ:http://www.sukoyaka-ah.com/
〒422-8066 静岡市駿河区泉町5-7
TEL:054-202-0211 FAX :054-202-0213
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2019.07.12 Friday| 19:26comments(0)| by ☆ミケミ☆
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