口鼻腔瘻の処置

こんにちは、院長の岡本です。

 

今回は、口鼻腔瘻(こうびくろう)の処置をしたのでブログにしました。

難しい名前ですが実は歯周病から起こる病気です。

予防できる病気なので、このブログを目にした人はこうなる前にぜひ予防してください。

予防は日々の管理(歯磨き)と、歯石がついていればスケ−リングが有効です。

 

 

 口鼻腔瘻とは口と鼻がつながってしまう病気で、場合によっては口唇をめくると鼻の穴(鼻腔)が見えてしまうこともあります。原因は圧倒的に歯周病が多く、まれに腫瘍でもなります。

 

 

皆様は歯周病というと歯が悪くなる病気と思いがちですが、歯周病は歯を支えている顎の骨が細菌によって溶かされていく病気です。上顎の歯が歯周病菌によって骨が溶かされるということは、鼻の穴と口を分けていた隔壁が溶かされることを意味します。

もし歯が抜け落ちた場合は、そこに穴が開いてしまいます。仮に歯が残っていたとしても、鼻汁や鼻出血の原因となります。

そして原因となる歯が残っているので症状がずっと続きます。

特に犬歯(牙)は歯根が深いのでなり易く、プードルやダックスは要注意です。

 

治療は、原因となる歯を抜歯し(歯は感染源ですので残すことはできません)、穴をふさぐことになります。

穴が開いた歯肉を塞ぐことは簡単ではありません。歯肉は固いため、皮膚のように伸びません。そのため頬の粘膜を一部はがすようにして穴の開いた創面にあてがいます。写真のようにきれいに縫合しますが、元々最近に汚染されていた部位なので場合によって再度穴が開いてしまうことがあります。その場合は再手術が必要です。

ですから、しっかりと予防すれば歯を抜く必要も、このような処置も痛みもなかったのです。

現在、当院では2020年2月29日までスケーリングキャンペーンを実施しております。

この機会に歯をキレイにしましょう!

 

 

 

写真1.歯石で覆われた犬歯は歯肉が退行し感染症を起こしています。少し力を加えるだけで動揺します。

 

写真2.犬歯を抜歯したところ。鼻の穴が見えています(黒の点線)。

 

 

 

写真3.頬の粘膜を使って犬歯が抜けた穴を塞ぎました。青い点々に見えるのは縫合糸で、時間とともに溶けていきます。

2019.09.26 Thursday| 19:53comments(0)| by ☆ミケミ☆
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