6月26日に行われた腫瘍学の勉強会の紹介をさせていただきます。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は腫瘍専門医である中野優子先生による

「リンパ腫を疑う臨床徴候と間違えやすい疾患」を主なテーマとして講義していただきました。

 

リンパ腫は、犬、猫共にとても多い腫瘍疾患です。

リンパ腫については中野先生の講義でも何度か講義をいただいています。

しかしながら、現在の獣医療では完治させるまで至っていません。

 

そして獣医療では人医のようにリンパ腫が細分化されていないのが現状で、

まだわかっていないことも多いのが実情です。

今回はそのような現状を踏まえ、診断や治療において最新知見を講義していただけました。

2022.07.25 Monday| 09:08comments(0)| by ☆ミケミ☆

6月11日に行われた石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は、渡辺動物病院にて行われている石田卓夫先生による症例検討会です。

細胞の形態を診ることによって診断の道筋を立てていく細胞診の勉強と、

診療や治療に苦慮する症例のデータをもとに検討していく症例検討会を行っています。

 

細胞診とはしこり(腫瘤)に針を刺して細胞の形態を診る検査です。

石田先生の理論と思考がとても勉強になります。

犬の胸水の細胞診。腺癌が疑われます。

 

犬の頸部腫瘤の細胞診。甲状腺癌(神経内分泌系腫瘍)が疑われます。

 

犬の肛門にできた腫瘤の細胞診。アポクリン腺癌が疑われます。

 

猫の回盲部(腸管)にできた腫瘤の細胞診。腺癌が疑われます。

 

 

2022.06.13 Monday| 09:30comments(0)| by ☆ミケミ☆

4月16日に行われた石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は4月16日に行われた石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

今回は毎月、渡辺動物病院にて行われている石田卓夫先生による症例検討会です。

移行上皮癌の細胞診。分裂増が1視野に2つみられ、悪性を示唆する所見です。

 

肛門周囲腺腫の細胞診。

 

 

2022.05.02 Monday| 12:57comments(0)| by ☆ミケミ☆

今回は3月26日に行われた腫瘍の勉強会の紹介をさせていただきます。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は3月26日に行われた腫瘍の勉強会の紹介をさせていただきます。

今回は腫瘍専門医である中野優子先生による講義を受けました。

 

まず1つ目は胸腺上皮腫瘍と巨大食道のアップデートです。

胸腺腫は、様々な腫瘍随伴症候群を伴うことから犬でも猫でも知らなければならないことが多い疾患です。

巨大食道は胸腺腫における腫瘍随伴症候群の1つとされています。

巨大食道症は、誤嚥性肺炎の原因となるため悪化すると死を招きます。

また、有効な治療法がないためなかなか苦戦します。

 

その中で、先天性の巨大食道症に対して有効な治療法がアップデートされたとのことでした。

当院でも1例試してみましたが、明らかに嘔吐の回数が減っていますので今後も様子を観ていきたいと思います。

 

2つ目は「がん薬物療法のコツと落とし穴」について講義を頂きました

本当に物事には“コツ”があって、

教科書には書かれていない要素というものがたくさんあります。

実際に臨床をやっている先生だからこそ

たくさんのコツとそこに潜む危険を理解しているのだと思います。

斬新的な治療法や先進的なインパクトのある治療も重要ですが、

“コツ”ような小さなことの積み重ねの方がとても心に刺さります。

 

3つ目は「がん性疼痛」についてです。いわゆる“痛み”です。

私も痛みは嫌いなので、動物にも痛みがないように色々工夫しています。

まして、話ができない動物のために

私たち獣医師は少しでも痛みを緩和してあげなければならないと

考えるのはごく自然なことですし、しなければいけないことだと考えます。

 

2022.04.30 Saturday| 11:17comments(0)| by ☆ミケミ☆

今回は3月1日に行われた日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)の勉強会の紹介をさせていただきます。

こんにちは、院長の岡本です。

 

今回は3月1日に行われた日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)の勉強会の紹介をさせていただきます。

今回は腫瘍科の林宝先生による

「臨床獣医師が知っておくべき乳腺腫瘍の外科(犬編)」です。

    

 

私は大学生の3年生の時から大学病院に出入りしていました。

担当の先生が乳腺外科を行っていたこともあり、週3〜4回手術に立ち会うこともありました。

今では考えられないことかもしれませんが、当時人手不足もあり助手を務めさせていただくこともあり、

今となってはとてもいい経験です。

 

ですので、乳腺の外科は問題ないと自負していましたが、

20年以上アップデートしていないことに気づき、

何か変わったことがあるかもしれないと思い聴講してみることとしました。

結論から言えば、今までとあまり変わりはありません。

 

少しデバイス(腫瘍を摘出する際の医療機器)が良くなって

動物への負担が軽減していることでしょうか。

当然当院では、そのようなデバイスを用意しています

(HPで紹介しています)ので、ご安心ください。

2022.04.30 Saturday| 11:05comments(0)| by ☆ミケミ☆

今回は2月5日に行われた石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は2月5日に行われた石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

今回は毎月、渡辺動物病院にて行われている石田卓夫先生による症例検討会です。

マはいつもお世話になっている永田先生による“皮膚科医からみた皮膚腫瘍”です。

粘液肉腫の細胞診。

 

肺の細胞診。肺組織球性肉腫を強く疑う所見で、活発な核分裂像が認められます。

 

腹水の細胞診。上皮性悪性腫瘍を思わせる細胞が認められます。

2022.02.24 Thursday| 12:19comments(0)| by ☆ミケミ☆

今回は12月19日に行われた中野先生による腫瘍学の勉強会の紹介をさせていただきます。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は12月19日に行われた中野先生による腫瘍学の勉強会の紹介をさせていただきます。

今回は組織球増殖性疾患について講義を受けました。

組織球とはマクロファージあるいは樹状細胞といった、自分を守るために働いてくれる免疫細胞です。

その組織球が自分の免疫とは関係なく暴走し増殖したものが組織球増殖性疾患です。

組織球増殖性疾患の中には組織球性肉腫という

とても悪性度が強い腫瘍がありますので注意が必要です。

2022.02.24 Thursday| 12:01comments(0)| by ☆ミケミ☆

11月13日に石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は毎月、渡辺動物病院にて行われている石田卓夫先生による症例検討会です。

コロナ禍ということで、今回もZOOMによるWEB症例検討会です。

 

細胞の形態を診ることによって診断の道筋を立てていく細胞診の勉強と、

診療や治療に苦慮する症例のデータをもとに検討していく症例検討会を行っています。

 

細胞診とはしこり(腫瘤)に針を刺して細胞の形態を診る検査です。

石田先生の理論と思考がとても勉強になります。

猫の胸水です。癌細胞が認められ癌性胸膜炎により胸水が浸出しています。

 

猫の鼻腔内腫瘤の細胞診。リンパ腫と考えられる細胞が多数認められます。

 

犬の前立腺部のカテーテル採材塗抹。移行上皮(癌)と思われる細胞診。

2021.12.08 Wednesday| 11:10comments(0)| by ☆ミケミ☆

9月11日に石田先生のWEBによる症例検討会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は毎月、渡辺動物病院にて行われている石田卓夫先生による症例検討会です。

コロナ禍ということで、今回もZOOMによるWEB症例検討会です。

 

細胞の形態を診ることによって診断の道筋を立てていく細胞診の勉強と、

診療や治療に苦慮する症例のデータをもとに検討していく症例検討会を行っています。

 

細胞診とはしこり(腫瘤)に針を刺して細胞の形態を診る検査です。

石田先生の理論と思考がとても勉強になります。

LGLリンパ腫で悪性度がとても高いです

 

犬の肝臓の細胞診。リンパ腫、組織球系腫瘍、あるいは上皮系腫瘍ともとれる形態があり、

細胞診だけでは判定困難な症例でした。

 

猫の胸水の写真。悪性所見である核のクロマチン結節がドット状になっています。

2021.09.24 Friday| 09:59comments(0)| by ☆ミケミ☆

9月5日に腫瘍学の勉強会に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

いつもお世話になっている中野優子先生の腫瘍学の講義です。

今回のテーマは

「骨と関節の腫瘍 2021」と、「臨床徴候や検査の異常所見から腫瘍を診断できますか?」という内容です。

動物が跛行(=正常な歩行ができない状態)で来院した場合、整形外科疾患として来院する場合が多いのですが、

その中に腫瘍性疾患が紛れていることはまれではありません。

そのため、動物が跛行してしまう腫瘍疾患について説明をいただきました。

跛行する骨や関節の腫瘍の特徴を知ることはとても大切なことです。

特徴を知ることで疾患を鑑別していかなければなりません。

骨や関節にできる腫瘍は悪性のものが多いのですが、疾患により治療法や対処法が全く違うからです。

そのために、入念に疾患を鑑別しなければなりません。

新知見として、猫の骨肉腫は転移することが少なくはないということです。

 

教科書的には猫の骨肉腫は転移が少ないとの記載があり、

通常は外科単独で対応すべきものとされていました(術後の抗がん剤不要)。

既存の対応とは全くの別な対応をすべき事柄なのでこのような内容を知れてよかったです。

 

また、「臨床徴候や検査の異常所見から腫瘍を診断できますか?」では、

血液検査、特に血小板減少症の時に腫瘍疾患を見逃していないか、

肝臓や脾臓が大きい時に考えるべきこと、腹水・胸水のある時に考えるべきことを講義していただきました。

最近はエコー検査機器がとても進歩しており、診断率も向上しました。

そのためエコー至上主義みたいな雰囲気が獣医療界ではあります(あくまで個人的感想です)。

エコーでは診断できない病名まで診断する方もいます。

今回驚いたのは、正常に見える脾臓でも組織検査(細胞診)をすると

リンパ腫などの腫瘍疾患があるとのことです。

肝臓でのエコー検査の病気の検出率は非常に低い(30%程度)というのは知っていたのですが、

脾臓も診断の見逃しが起こりえるというのは本当に驚きです。

見逃しがないように今後は注意しようと思います。

また、猫の赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症という病気を詳しくは知らなかったので

新たな知識を取り入れられて本当に勉強になりました。

 

2021.09.06 Monday| 09:59comments(0)| by ☆ミケミ☆

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