7月9日に整形外科の症例検討会WEBセミナーを聴講しました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、

休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回は日本小動物整形外科協会(VOA Japan)の症例検討会に参加しました。

 

 

本会のセミナーに私は初めて参加しました。

 

今までVOA Japanに興味はあったものの

時間的と距離的な都合が合わなく

どうしてもセミナーには参加することができませんでした。

 

今回WEBセミナーだったことがあり、

当院でも見ていただきたい症例があるので参加することにしました。

 

整形外科(特に骨折)は、1つとして同じ症例がないので

勉強になります。

 

つまり、100人骨折があれば、100人違った骨の折れ方をします。

骨折を治すためには、手術の原理原則を知っておくことが大事なのは言うまでもありませんが、

 

他の成功症例や失敗症例をみること、自分とは違った考え方を知ることはとても参考になります。

今回は当院に来院した肩甲骨脱臼の症例を診てもらいました。

 

肩甲骨脱臼の犬のレントゲン写真。

左の肩甲骨が前方の背側に変位しています(矢印)。

 

肩甲骨脱臼はまれで、特に猫に比べ犬ではさらに稀です。

 

教科書にはあまり記載がなく、文献でも報告が少ないです。

本症例は外科手術を希望されなかったのですが、今後のために治療法をお伺いすることができました。

 

2020.07.12 Sunday| 13:37comments(0)| by ☆ミケミ☆

橈尺骨骨折(前肢の骨折)の治療なら当院にお任せください

こんにちは、院長の岡本です。

新型コロナウイルスのため、勉強会やセミナー等に出席できないため

日常の症例をご紹介いたします。

 

今回は先月手術した前足の骨折の2症例を紹介したいと思います。

2症例共に他院からの紹介です。

 

この骨折は、前足の橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)という骨が

2本同時に折れることから橈尺骨(とうしゃっこつ)骨折と呼ばれています。

小型犬で最も多い骨折の1つです。

 

2匹とも別々の病院からのご紹介ですが、紹介理由は骨折が遠位端、つまり端に起こっているからです。

 

骨の中央で折れる骨折(骨幹部骨折)の修復手技は

比較的容易ですが、骨の両端である関節に近くなるほど手術の難易度が高くなります。

 

通常、このような骨折にはプレートとスクリューを用いて手術します。

プレートとスクリューは様々ありますが、何でもいいわけではなく効果も一緒ではないので注意してください。

大きさ、素材、様式(ロッキングプレートがベスト)が重要で、治癒効果に顕著な差が出ます。

 

当院ではチタン製のロッキングプレートを推奨しており、1.2mm用、1.5mm用、1.7mm用は

国内製のTAITANを、2.0mm用、2.4mm用は海外製のPAX systemを使用しています。

 

わずか0.何mmかの違いですが、個体の大きさが少しでも違うと、

強度不足であったり、骨が癒合しなかったりという問題になるので、

10坩焚爾瞭以でもこれだけの種類を揃えないといけません。

 

当院で使用しているTAITANのプレートとスクリューのセット

 

今回は2人とも、とても小さな個体でしたので、手術にはコツといい機材が必要になります。

 

骨折の骨折片は1冂度ですので、ここに強度のある2本のスクリューを

打たなければなりません。

また、骨の厚みも3〜4伉度なので慎重に操作しないとなりません。

 

1症例目は1.7mmのプレートとスクリューを、

2症例目は1.5mmのプレートとスクリューを施しています。

太い橈骨を整復してあげれば細い尺骨は次第に形を修正しながら癒合していきますので、

多少ずれているように見えても大丈夫です。

2症例とも橈骨はずれもなく整復されているので、安心ですね。

      症例1:橈尺骨オペ前               症例1:橈尺骨オペ後

 

 

 

       症例1:橈尺骨オペ前               症例1:橈尺骨オペ後

 

 

 

     症例2:橈骨尺骨骨折オペ前            症例2:橈骨尺骨骨折オペ後

 

     症例2:橈骨尺骨骨折オペ前            症例2:橈骨尺骨骨折オペ後

 

また、ロッキングプレートの場合は術後ギブスを巻かないで済むことがほとんどですので、

管理しやすく患者本人も生活しやすいのが特徴です。

抜糸時には2人とも足をついて普通に歩いていました。

しかし、まだ骨は癒合していないので安静は守ってほしい所です。

 

2020.06.15 Monday| 16:24comments(0)| by ☆ミケミ☆

犬と猫の関節炎

こんにちは、院長の岡本です。

3月は通常たくさんのセミナーが開催されるので、

私にとってはとても忙しい月なのですが、

新型コロナウイルスの影響ですべてのセミナーが中止になりました。

 

したがって今回はセミナーの紹介ではなく、

犬と猫の関節炎についてご紹介したいと思います。

わんちゃんの関節炎はよく聞くけど…、実は猫ちゃんにも関節炎は非常に多いのです。

 

もともと猫はじっとして寝ていることが多く、犬のように散歩をしないので、

私たち飼い主は気付きにくいものです。

犬では大型犬ではほぼ必発で、小型犬でも高齢化に伴い非常に多く認められます。

 

猫はスコティッシュホールドやアメリカンカールは若齢から発症することが多いので注意してください。

 

関節炎の症状には下記のようなものがあります。

 

・歩くのを嫌がる

・歩きが遅い

・歩幅が狭い

・起き上がりがぎこちない

・高い所や階段の上り下りが遅くなったり、出来なくなってきたりする

・足を触るのを嫌がったり、曲げ伸ばしをするのを嫌がったりする

 

言葉で書くと簡単ですが、しゃべらない動物のためなかなかわかりにくいですよね。

歩様がおかしくなることが多いので注意してみてください。

 

関節が痛いので手を曲げずに歩くようになりますので、

歩幅が狭くなりロボットのような動きになることがあります。

 

 

関節炎は関節内の滑液(潤滑剤)が少なくなり関節を内張している、関節軟骨が摩耗し痛みを伴う病気です。

進行性で、一度罹患すると罹患すると治りません。

 

治療は、進行を抑制し痛みのない生活を送れるように管理することです。

治療は大きく分けて3つあります。

  

  |躰

  鎮痛薬(非ステロイド性鎮痛薬など)

  サプリメント

  づ正な体重管理と適度な運動

 

 銑については獣医師の判断が必要ですが、い砲弔い討魯ーナー様のご協力が非常に重要になります。

・各治療について

,亮N屠,呂勧めです。

なぜなら、滑液を増やし関節軟骨を修復することで、

関節を治してくれるように働く唯一の治療法だからです。

 

効果が発現するまでは少し時間がかかりますが、副作用は少ない治療法です。

加齢と共に関節炎は進行するので維持していくことが重要です。

 

当院ではこの治療をされている方が

とても多いのですが、オーナー様にとってとても満足度が高い治療法となっております。

 

△歪砲澆激しいときに利用するのがいいでしょう。

最近は副作用の少ないお薬が開発されていますが、

長期投与となると副作用が心配です。

また、腎臓に負担が掛かるので特に猫ちゃんでは注意が必要です。

 

サプリメントも有効です。

サプリメントも多々存在していますが、効果があるものを使用しないとなりません。

サプリメントは痛みを軽減し、生活の質を向上させます。

サプリメントの種類は獣医師と相談して決めることをお勧めします。

 

い呂箸討盻斗廚任后

太っている子は減量することはもちろんですが、

高齢の患者では痩せることによって

筋肉量が低下してしまうケースがあるので適正に保つことが重要です。

 

獣医師と相談しながら管理していくとよいでしょう。

また、運動はとても良い事です。

運動といっても散歩程度のものが良いでしょう。

 

痛いと散歩も苦痛でしかないので 銑の治療を組み入れながら、

痛みが軽減できたら行うのが良いでしょう。

瞬発力のかかる運動は避けるべきです。

 

痛いからといって運動しないのは逆効果です。

高齢動物では認知症も増えています。

 

運動しない=寝ることが多い→関節が痛くなる→さらに動かない→

刺激が少ない→認知機能の低下につながっていきます。

 

わんちゃん、猫ちゃんが単に長寿というより、

生活の質が向上した健康寿命を延ばしていきたいものですね。

両前肢の肩関節と肘関節にとげ状の骨棘があります。

特に肘では関節が変形し、痛みと機能障害を起こしています。

この猫ちゃんは注射とサプリメントで調子が良くなりました。

2020.03.10 Tuesday| 14:41comments(0)| by ☆ミケミ☆

2月27日に会陰ヘルニアの勉強会に行ってきました。

こんにちは、院長の岡本です。
皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの

勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

2月27日にHJS主催の会陰ヘルニアの勉強会に行ってきました。

 

会陰ヘルニアは、肛門周囲の筋肉群が脆弱あるいは縮小・消失し、

排便困難を主張とした疾患ととらえられています。

 

古くからある病気にもかかわらず、未だに病因と病態が明らかにされてない病気の1つです。

 

そのため、治療、手術法がいくつか存在し、なかなか症状が改善に至らなかったり、

再手術が必要なことが多かったりする病気の1つでもあり、

獣医師が最も苦慮する病気の1つでもあります。

 

もちろん、治る病気なら基本となる手術方法は1つしか存在しません。

なかなか治らないので会陰ヘルニアは手術方法が多々存在するのです。

 

そのような中で今回は、「令和の会陰ヘルニア」と題した講義で、

最新の話と先生の経験からのトピックスを教えていただきました。

 

会陰ヘルニアは、骨盤隔膜(お腹の臓器がお尻の方に落ちないように支えている膜)の

脆弱化が問題であること、要因は多因子であり様々な併発疾患を含んだ病気の総称であるということでした。

 

すなわち、会陰ヘルニアと呼ばれている病気ですが、

病名が病態を表していないので勘違いされて理解されているということになります。

(ヘルニアだけ治せば治るのか?というと、実はそんなことはないということ

=ヘルニアだけ治しても手術が失敗する可能性があるということを意味しています)

 

現段階でわかっていることは、手術は1回で済ませるより2段階あるいは3段階に分けて

行う方が手術成績は良くなるのでこれからは必要になるとのことです。

 

皆様に分かっていただきたいことは、この病気は進行性のもので進行すれば

手術手技も難しくなり、場合により3段階手術が必要なこともまれではないこと。

したがって早期に手術すべき疾患であり、様子を見たり

内科的に処置したりしても良くならないということです。

 

また、未去勢のオス犬に圧倒的に多く、性ホルモンの関与がわかっています。

会陰ヘルニアの予防として早期の去勢手術は有効です。

 

去勢がかわいそうとおっしゃる患者様が時々見受けられますが、

この病気になった時の方がはるかに苦痛を伴いますので

子供を残す予定がないなら予防として去勢した方が良いでしょう。

2020.03.08 Sunday| 15:21comments(0)| by ☆ミケミ☆

2月13日に骨折治療の実習に参加してきました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に

出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回はHJS代表の中島先生の指導にのもと、骨折治療の実習に行ってきました。

 

特に近年、骨折治療は従来と大きく変わってきており、素材ではチタンが、

またプレートとスクリューにおいてはロッキングといわれるものが登場し

治療成績と動物に対する侵襲性が格段に良くなってきています。

 

当院でもロッキングプレートを使用しています。

その中でもハンドリングが良いPAXとTAITANというシステムを取り入れています。

 

今回はさらに進化したTATANのプレートを使い上腕骨や下腿の骨折の実習を行いました。

午後2時から8時過ぎまでひたすら講義と実習ですが

とにかく集中力が必要なことが多く、あっという間の6時間でした。

 

このような研鑽を重ねることで様々なケースに対応できます。

そして、皆様の動物を不安を解消し安心して任せてもらえる

獣医師として頑張っていきたいです。

2020.02.22 Saturday| 20:07comments(0)| by ☆ミケミ☆

2月9日に尿管外科の勉強会に行ってきました。

こんにちは、院長の岡本です。
皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの

勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回は日本動物高度医療センターの山寛文先生の講習で尿管外科について聴講してきました。

 

近年、特に猫の尿管結石が多く外科療法もゴールドスタンダードとして確立したものがありません。

その中で、山先生の方法は治療成績が良いので、選択肢の1つになると思います。

 

動物に侵襲が少ない点が特に良いと思いました。

中島先生の泌尿器外科実習にも参加しているので、色々な手技を知っていることは

臨機応変に対応できるので外科医としてのスキルアップになる講義でした。


 

2020.02.22 Saturday| 19:59comments(0)| by ☆ミケミ☆

1月30日にHJS主催の整形疾患の勉強会に行ってきました。

こんにちは、院長の岡本です。
皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく

多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回はHJSの整形疾患の第3回目の講義に出席しました。

前回までは病気の診断法、よく遭遇する疾患の所見や病態を解説していただきました。

今回は、主に骨折における治療のデザインで、いわゆる見落とさないための注意点を教えていただきました。

 

骨折というのは千差万別であり、1つとして同じ状態ではないということを

理解して、診断しないといけないということでした。

 

確かに、大きな異常がある場合はそこに注意が集中し、

他の細かい異常を見落としてしまう可能性があります。

 

そうならないために、いかに見逃さずインフォームが重要なのか大変参考になりました。

 

整形外科疾患は、近年大きく治療法が転化しています。

特に骨折時におけるインプラント(プレートとスクリュー)は大きく変化しました。

 

当院でも使用しているチタン製のロッキングプレートは治療成績を

大きく上げることがわかっています。

 

整形外科は、診断から治療法、手術前の手術器具、インプラントの選択、

それらのバックアップなどすべてにおいてデザインすることが重要だということでした。

 

今回の実習はワイヤリングです。

ワイヤリングは昔からある骨折整復時に

おける手技ですが、現在もとても有効な治療法です。

しかし、原理原則があり、ただワイヤーを骨に巻くだけではありません。

細かなコツもありますので理解したうえで注意しながら行います。

単純なワイヤリング。

割り箸を骨折した骨に見立ててワイヤリングを行います。


ワイヤーを8の字にしてワイヤリングをする方法です。

8の字に巻いたワイヤーのの両側に張力が掛かることが重要です。
 

2020.01.31 Friday| 16:15comments(0)| by ☆ミケミ☆

1月26日に胃の流出路異常(静岡県獣医師会セミナー)の勉強会に行ってきました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に

出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

静岡県獣医師会主催のセミナーで、大阪府立大学の秋吉先生のセミナーに参加しました。

 

今回のテーマは主に、胃の流出路障害の外科手術についての講義でした。

その中でも、腫瘍ではない幽門狭窄について学びました。

 

幽門狭窄の症状は、主に嘔吐で胃内容物が腸へ排出されないために起こります。

幽門狭窄は胃の筋層が肥厚するタイプと粘膜が肥厚するタイプの2つがあり、

それぞれ特徴に合わせて、治療法の選択が必要だとのことでした。

 

胃の筋層が肥厚するタイプは、若齢の短頭種やシャム猫に起こります。

 

粘膜が肥厚するタイプは高齢の小型犬に多く発生し、近年増えているそうです。

これは、慢性に経過し進行するので外科手術が一番良いとのことです。

 

小型犬で嘔吐の頻度が増えてきたら、一度検診するとよいでしょう。

2020.01.27 Monday| 11:30comments(0)| by ☆ミケミ☆

12月26日にHJSの整形疾患セミナーに行ってきました。

明けましておめでとうございます。院長の岡本です。

年が明けていますが、年末に行ったセミナーをご紹介します。

 

年の瀬だというのに私も含め、夜中まで、勉強する獣医さんたちがいます。

講師の先生の努力もさることながら、皆様の熱意が感じられたセミナーでした。

 

さて、今回は一般的な整形疾患をテーマにした講習会でした。

一般開業医として正しくインフォームできる内容と、犬種による注意点などをお話ししていただきました。

人と違って動物には個体差があり特に犬では顕著です。

 

足の短いダックスもいれば、トイ・プードルもいますし、体重が50圓鯆兇┐觚ぜ錣發い泙后

骨の形も違えば、筋肉の付き方、関節の動きも変わってきます。

病気も違ってきます。

 

これが獣医領域における整形疾患を難しくしている原因なのだと私は思います。

 

特に重要なのは関節症(関節炎)が犬や猫にはとても多い病気だということです。

 

動物は痛みを言えないので、痛みがないと思いがちです。

実際に痛がっていないから、痛みはないと思い込んでいることもあります。

 

関節症(関節炎)は慢性的な痛みなので、日常的に痛みを訴えるようなことはしません。

関節の動きを制限したり、歩行の方法を変化させたりして痛みを制御しようとしています。

そして、関節症(関節炎)はいったん発生すると治ることはなく、進行し続けています。

 

その進行を制御することが、私たちに求められていることです。

 

実際に当院でも関節の治療をして

15歳や16歳でも元気に散歩に行ける子が多いです。

 

もし、お家のワンちゃんや猫ちゃんの活動性が悪くなったら関節症(関節炎)の可能性もあるので

年のせいとは思わずに治療してみてください。

 

 

 

今回の実習はスライディングマットレス縫合です。

筋肉に用いる強固な縫合法です。

筋肉の切開等は頻繁に行われる手技の1つである

にも関わらず、意外にも大学ではこのような縫合方法は教えていません。

とても参考になりました。

白いものと黄土色のものをそれぞれ筋肉に見立てています。

この2つの筋肉を強固にかつ侵襲が少ないように縫い合わせます。

 

完成。2種類の縫合方法が施されています。引っ張っても離開しません。

2020.01.08 Wednesday| 16:34comments(0)| by ☆ミケミ☆

胃拡張‐胃捻転症候群の手術をしました。

こんにちは。院長の岡本です。

 

今回は最近見なくなったけれど、

とても重要な病気である胃拡張胃捻転症候群を紹介したいと思います。

 

先日、胃拡張胃捻転症候群を患ったワンちゃんが手術で元気になったので記事にしてみました。

最近見なくなったというのは大型犬に多く認められる病気だからです。

 

小型犬にも起こることがありますが、やはり手術に出会うこともなく私も久しぶりの手術でした。

 

重要なことは一刻も早い処置と治療が求められる疾患だということです。

本疾患の症状を知っておけば、一刻も早く受診できる可能性があります。

 

この病気は、突然発症し、急激に悪化しますのでもう少し様子を見ようとすると

命取りになりますので注意してください。

 

一般的な症状

・嘔吐をするが内容が出ない。(苦しそうに吐くものの吐けない)

・上腹部の膨満

・苦しさのために落ち着きがなくなる(よだれ、呼吸促拍を伴うことが多い)

 

 

胃拡張胃捻転症候群のレントゲン写真です。

胃にガスがたまり、風船のように膨れています(レントゲンでは空気は黒く見えます)。

 

今回、胃拡張胃捻転の手術にあたりとても有用な検査がありました。

それは血中の乳酸値です。

 

乳酸値が高値になると致死率が高くなるので、人医領域ではICUや救急医療で活躍している検査です。

胃拡張胃捻転症候群では6を超えると致死率が50%になるとの報告があります。

 

今回の患者様では最初(手術前)の乳酸値が6.1だったものが、

手術直後2.2に低下しており治療が奏効していることがすぐに確信することができました。

 

乳酸値測定は獣医領域ではあまり浸透していないので測定していない施設がほとんどです。

 

今回は乳酸値の紹介は胃拡張胃捻転症候群の症例でしたが、

当院では他の疾患でも利用しており乳酸値を測ることで

患者の重症度や潜在疾患の把握に利用しています。

血液中の乳酸を測る機器。サイズがコンパクトで、わずか13秒で結果が出ます。

セラビーム(http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116366)に続き、

本機器は静岡では当院が初めて採用しました。

2019.12.06 Friday| 19:41comments(0)| by ☆ミケミ☆

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