11月9日に石田先生の臨床病理学の勉強会に行ってきました。
こんにちは、院長の岡本です。
皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。
私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。
今回は、渡辺動物病院にて毎月1回行われている石田卓夫先生の勉強会に行ってきました。
島田の渡辺動物病院の院長先生の御厚意による勉強会です。
毎度紹介していますが、石田先生はとても高名な先生です。
細胞の形態を診ることによって診断の道筋を立てていく
細胞診の勉強と、診療や治療に苦慮する症例のデータをもとに検討していく症例検討会を行っています。
細胞診とは私がよく行う検査の1つであり、しこりに針を刺して細胞の形態を診る検査です。
それによって治療方針を決めていきます。
典型的な形態の異常であれば私にもわかりますが、細胞の形態で診断する細胞診は
非常に専門性が高い分野です。
一般的には外注検査で専門医に診てもらうことになります。
ですから、病院内の検査では判断に迷うことも少なくありません。
今回の勉強会は、判断に迷う症例の細胞をモニターに映し
細胞の読み方のポイントや治療方針のアドバイスを頂きます。
また、症例検討会では日頃診断や治療に苦慮している症例の経過などを発表し、
今後の治療につなげていくことを討論します。
診断と治療には論理的思考が求められるのでこういった勉強会は我々獣医師には必須です。
細胞診の様子。
顕微鏡の映像をモニターに映しています。
細胞の形態を診ることによって診断を予想し、治療方針のアドバイスを頂きます。
写真は肛門周囲腺癌を疑う所見が得られています。