胃拡張‐胃捻転症候群の手術をしました。

こんにちは。院長の岡本です。

 

今回は最近見なくなったけれど、

とても重要な病気である胃拡張胃捻転症候群を紹介したいと思います。

 

先日、胃拡張胃捻転症候群を患ったワンちゃんが手術で元気になったので記事にしてみました。

最近見なくなったというのは大型犬に多く認められる病気だからです。

 

小型犬にも起こることがありますが、やはり手術に出会うこともなく私も久しぶりの手術でした。

 

重要なことは一刻も早い処置と治療が求められる疾患だということです。

本疾患の症状を知っておけば、一刻も早く受診できる可能性があります。

 

この病気は、突然発症し、急激に悪化しますのでもう少し様子を見ようとすると

命取りになりますので注意してください。

 

一般的な症状

・嘔吐をするが内容が出ない。(苦しそうに吐くものの吐けない)

・上腹部の膨満

・苦しさのために落ち着きがなくなる(よだれ、呼吸促拍を伴うことが多い)

 

 

胃拡張胃捻転症候群のレントゲン写真です。

胃にガスがたまり、風船のように膨れています(レントゲンでは空気は黒く見えます)。

 

今回、胃拡張胃捻転の手術にあたりとても有用な検査がありました。

それは血中の乳酸値です。

 

乳酸値が高値になると致死率が高くなるので、人医領域ではICUや救急医療で活躍している検査です。

胃拡張胃捻転症候群では6を超えると致死率が50%になるとの報告があります。

 

今回の患者様では最初(手術前)の乳酸値が6.1だったものが、

手術直後2.2に低下しており治療が奏効していることがすぐに確信することができました。

 

乳酸値測定は獣医領域ではあまり浸透していないので測定していない施設がほとんどです。

 

今回は乳酸値の紹介は胃拡張胃捻転症候群の症例でしたが、

当院では他の疾患でも利用しており乳酸値を測ることで

患者の重症度や潜在疾患の把握に利用しています。

血液中の乳酸を測る機器。サイズがコンパクトで、わずか13秒で結果が出ます。

セラビーム(http://blog.sukoyaka-ah.com/?eid=1116366)に続き、

本機器は静岡では当院が初めて採用しました。

2019.12.06 Friday| 19:41comments(0)| by ☆ミケミ☆
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