画期的な新しい犬の“かゆみ止め”の紹介。

こんにちは、院長の岡本です。

今回は画期的な“かゆみ”に対する犬の治療薬が発売されたので紹介します。

商品名はサイトポイント(成分ロキベトマブ)というものですが

今までの薬とは概念が全く異なり、抗体医薬というものです。

 

“かゆみ”の神経末端に作用し、かゆみを止める作用を持ちます。

1回の注射で1〜2カ月効果が持続します。

お薬がうまく飲めない子や

忘れてしまう方、今治療がうまくいっていない方にはお勧めです。

 

基本的にアトピー性皮膚炎に有効です。

その他の感染症などによるかゆみには効かないので注意が必要です。

 

この抗体医薬は、ものすごいお薬で

人医より一歩進んでいます(人ではまだ抗体医薬が汎用されていません)

 

通常、動物薬は人医療の後追いのことが多く、ヒトのデータや治療を参考にして行われます。

しかも、ヒトで抗体医薬療法を行う場合、アメリカでは年間数百万円

日本でも2週間に1回の注射で1回10万円位かかるようです。

 

そのような中で

このサイトポイントは私たち獣医師が手の届く価格で

手に入れることができるのは本当に素晴らしいことです。

 

サイトポイントが発売されることを聞いて、私は非常に興奮したことを憶えています。

それほどすごい薬なのですが

他の獣医さんはそれほどでもないみたいです。

 

サイトポイントの発売前に

同社からアポキル(オクラシチニブ)というお薬が出ていました。

それまでは、かゆみ止めとしてステロイドやシクロスポリンが主流でした。

 

アポキルは副作用が少ないことから

獣医界においてアトピー性皮膚炎の治療の主流となり一変したことは事実です。

多用されているアポキルですが、アポキルもお薬なので

副作用が少ないといってもゼロではありません。

 

しかも“かゆみ”の管理は長期にわたるもの(場合によっては生涯)なので

長期投与の懸念が心配されている事柄です。

 

そのような中でサイトポイントは救世主になりうると考えられます。

理論的には従来の薬剤に比べ圧倒的に副作用が少ないと考えられます。

 

長期投与をしている方は

是非サイトポイントの使用を前向きに考えてみてください。

注意点として、サイトポイントは“かゆみ”の万能薬ではありません。

 

また、サイトポイントはアポキルの注射薬でもありません。

“かゆみ”を引き起こす病気はたくさんあります。

適応症をきちんと診断しないと薬は効かないので

しっかりとした診断能力も獣医師に求められる事柄です。

2019.12.10 Tuesday| 19:46comments(0)| by ☆ミケミ☆
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