7月2日にながた塾(皮膚科)のWEB会議に参加しました。

こんにちは、院長の岡本です。

皆様により良い医療が提供できるよう、休日や診療後になるべく

多くの勉強会に出るよう心掛け日々精進しています。

私が参加した勉強会の一部を皆様に紹介します。

 

今回は年に4回行われる倶楽部ながたの講義に参加しました。

新型コロナウイルスの影響で今年はWEB会議となっています。

 

今年に入ってからWEB会議が中心ですが、手軽にできることから

今までよりも会議の回数も多く永田先生との距離が近くなりました。

 

今回は、今までの研究について経過や報告の他に

皮膚科のトピックスを教えて頂きました。

 

最も興味深かったのは、人間の皮膚科学会の教育講演の「アトピー性皮膚炎のメカニズム」の内容です。

兵庫医科大学の今井先生の講義を永田先生が説明してくださいました。

 

アトピー性皮膚炎には自然リンパ球やIL-33といったサイトカインが関与するという

今までの獣医学ではない概念を教えていただきました。

 

犬のアトピー性皮膚炎の定義が「ハウスダストマイトによるアレルギー反応」と

説明している先生がいますが、これは苦しい説明で犬のアトピー性皮膚炎は

アレルギーでは説明がつかないことが多いです。

 

アレルギーはアレルギーの元となる物質(アレルゲン)に対する獲得免疫です。

原因がなくなれば発症はしないので、アレルゲンさえ除去すれば症状は出ません。

 

食事がアレルゲンであれば食事を変えさえすれば、花粉アレルギーであれば

花粉のない時期になれば症状はなくなるのです。

 

事実、犬のアトピー性皮膚炎において、アレルギー検査の結果を携えて

色々食事を変えたりしているけど全く症状が良くならないとのことで

他院より来院される患者様も多いです。

 

話は戻りますが、

 

アトピー性皮膚炎にはIL-33が多く、IL-33が直接的および間接的に2型自然リンパ球を刺激し、

かゆみや皮膚炎を惹起するとのことです。

この2型自然リンパ球が関与する自然免疫はアレルゲンに関係なく反応します。

 

よくアトピー性皮膚炎は“アレルギー”ではなく“体質”であると私は説明しているのですが

IL-33が多いことが体質と考えると、

非常にすっきりとアトピー性皮膚炎の病態を説明することができます。

 

課題は犬のアトピー性皮膚炎がヒトのアトピー性皮膚炎と

同じメカニズムであるかどうかという点で、今後の研究が期待されます。

2020.07.07 Tuesday| 17:20comments(0)| by ☆ミケミ☆
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